更新日:2023/5/9
FTPコマンド
ネットワークに接続するためのコマンドについての解説です。
目次
ネットワーク接続コマンド
ネットワークを利用して他のコンピューターに接続するコマンドには,「telnet」,「rlogin」,「ftp」,「ssh」があります。これらのコマンドの使い方はすべて次のような形で使います。
(telnet or rlogin or ftp or ssh) hostname
ネットワークのコマンドの部分には,「telnet」,「rlogin」,「ftp」,「ssh」のいずれかを,接続先のホスト名には,接続したいコンピューターのホスト名またはIPアドレスを指定します。接続先のホストに接続されるとまず始めにログイン名とパスワードの入力を求められます。ログインが成功するとそのコンピューターを利用できるようになります。
追記:telnet / rlogin / ftp でのログイン名とパスワードはネットワーク上を平文で流れます。パケット解析ソフトを利用されると,通信内容は丸わかりになってしまいますので,現状ではなるべくsshを利用してパケットを暗号化してから通信することを推奨します。
遠隔ログイン(telnet or rlogin)
telnetとrloginは,ネットワークを経由して他のコンピュータにログインするためのコマンドです。使い方はほぼ同じですが,rloginは遠隔ホスト側に~/.rhost
というファイルにホスト名を一台づつ記入することによってログイン名とパスワードの入力を省略できます。
FTPコマンドの使い方
FTPはFile Transfer Protocolの省略で,ファイルの転送を行うためのものです。 FTPでログインすると,ftp> というプロンプトが現れ,次に示すコマンドを使うことができます。
quit |
FTPを終了します。 |
ascii |
テキストファイルを転送するときに指定します。起動時はasciiで行末の文字コードの変換を行います。 |
binary |
バイナリファイルを転送するときに指定します。文字コードの変換は行いません。 |
cd |
遠隔ホスト側のディレクトリを変更します。 |
dir |
遠隔ホスト側のディレクトリの内容を表示します。引数には遠隔ホスト側のディレクトリを指定します。省略した場合は遠隔ホスト側のカレントディレクトリの内容を表示します。
|
lcd |
自ホスト側のディレクトリを変更します。 |
get
mget |
遠隔ホスト上のファイルを自分のホストに転送します。次のように使います。
get remote-filename [local-filename]
mgetではファイル名の指定に正規表現を使うことができます。local-filenameを省略すると,remote-filename
がそのまま自分のホストでのファイル名になります。 |
put
mput |
自分のホスト上のファイルを遠隔ホストに転送します。次のように使います。
put local-filename remote-filename
mputではファイル名の指定に正規表現を使うことができます。 |
delete
mdelete |
遠隔ホスト上のファイルを削除します。次のように使います。
delete remote-filename
mdeleteではファイル名の指定に正規表現を使うことができます。 |
hash |
8192バイトを転送するごとに「#」を表示します。 |
prompt |
標準では,mget, mput, mdeleteの実行時に確認を求めてきます。promptを実行すると確認をしなくなります。 |
! command |
自分のホストでcommandを実行します。 |
mkdir
rmdir |
遠隔ホストで実行します。引数にはディレクトリ名を指定します。 |
|