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更新日:2022/5/11

eo光 ipv6設定 [Yamaha RTX830]

作成日 2022年4月29日


eo光では「eo光多機能ルーター」を使用することで,容易にipv6接続を開始することができます。本ページでは,YamahaのRTX830を用いて,eo光にipv6接続するための設定を紹介します。

eo光のIPv6によるインターネット接続について

eo光ネットのIPv6インターネット接続は,「PPPoEによるデュアルスタック方式(シングルセッション)」です。NTTのフレッツでは,IPv6接続をすると通信速度の向上が得られると言われますが,eo光ではIPv4での接続と比較しての速度に違いはないとされています(eo光のホームページより)。

設定の流れ

基本的にはルーターにログインしてコマンド入力をするのが通常の方法ですが,コマンド入力を避けるために,Web設定の利用とパソコンで設定ファイルの編集の形にしました。

まずは通常のIPv4での接続を完了させ,インターネットに接続できるようにします。

IPフィルターの設定

RTX830のWeb設定の画面を開きます。

既存のプロバイダー接続で,切断時に自動接続を「する」の場合は,一旦「自動接続をしない」に変更します。

次に新規のプロバイダー接続を作成します。

  • 設定名:任意の名前を入力
  • 接続種別:「IPv6 PPPoE接続」を選択

続いて,eo光のユーザーID,接続パスワードなどを入力して,接続の設定を完了させます。これにより,以下のIPv6フィルターが自動的に追加されます。

Web設定画面では,上部の「詳細設定」→左側の「セキュリティー」→「IPフィルター」のインターフェース一覧の「IPv6」で,作成したインターフェース名の確認ボタンを押すと,受信方向・送信方向のIPフィルターがそれぞれ表示されます。

ipv6 filter 201000 pass * * icmp6 * *
ipv6 filter 201001 pass * * tcp * ident
ipv6 filter 201002 pass * * udp * 546
ipv6 filter 201099 pass * * * * *
ipv6 filter dynamic 201080 * * ftp
ipv6 filter dynamic 201081 * * domain
ipv6 filter dynamic 201082 * * www
ipv6 filter dynamic 201083 * * smtp
ipv6 filter dynamic 201084 * * pop3
ipv6 filter dynamic 201085 * * submission
ipv6 filter dynamic 201098 * * tcp
ipv6 filter dynamic 201099 * * udp

CONFIGファイルの編集

上記の作業を終えたCONFIGファイルをエクスポートします。

Web設定画面の上部の「管理」→左側の「保守」→「CONFIGファイルの管理」より,CONFIGファイルをPCにダウンロードします。

【注意】Web設定画面の上部の|CONFIG|SYSLOG|TECHINFOのCONFIGから表示されるファイルは使用できません。このファイルをインポートすると,管理アカウントでのログインができなくなります。

■共通部分

ダウンロードしたファイルに追記していきます。
ファイル始めの共通部分です。

ipv6 route default gateway pp 1
ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@pp1::/64

【注釈1】lan1:WAN側のインターフェース,lan2:LAN側のインターフェース
eo光のIPv6アドレス設定は,「Mフラグ off,Oフラグ on」です。

ipv6 lan1 address dhcp-prefix@pp1::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server

ipv6 lan2 address dhcp

■PP部分

IPv4での接続時に記載された接続インターフェース pp 1へ,IPv6接続の箇所を追記していきます。

pp select 1
description pp 設定名
pp keepalive interval 30 retry-interval=30 count=12
pppoe use lan2
pppoe auto disconnect off
pp auth accept pap chap
pp auth myname USERID PASSWORD
ppp lcp mru on 1454
ppp ipcp ipaddress on
ppp ipcp msext on
ppp ccp type none
ppp ipv6cp use on
ip pp nat descriptor 1000
ipv6 pp secure filter in 201000 201001 201002
ipv6 pp secure filter out 201099 dynamic 201080 201081 201082 201083 201084 201085 201098 201099
ipv6 pp dhcp service client

pp enable 1

【注釈2】参考サイトでは「ipv6 pp rip send off」の記載がありますが,「ipv6 pp rip use off」が初期値なので記載しておりません。

ここまでの編集が完了したら,次はCONFIGファイルをRTX830にインポートします。インポート後は自動的にRTX830が再起動します。

【注意】誤りのあるCONFIGファイルをインポートした場合は,RTX830が起動しなくなる場合があります。一字一句の間違いがないか必ずチェックしてください。

LAN側のパソコンやスマートフォン,タブレットなどでIPアドレスの確認をします。IPv6アドレスが見当たらないときは,IPアドレスの更新をしてください。

  • Windowsパソコンの場合:「コマンドプロンプト」で,「ipconfig」と入力
    IPv6アドレス XXXX:XXXX:XXXX:XXXX が表示
  • iPhone,iPadの場合:「設定」アプリ→「Wifi」→「アクセスポイント名」の右側の丸囲みの<i>をタッチ
    IPv6アドレスが表示

IPv6アドレスが配布されていれば設定完了です。

IPv6での接続の確認

以下のサイトに接続します。

参考サイト

無線・有線LANルーター
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