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更新日:2022/2/28 Vine Linux 再インストール記録NEC VALUESTAR NX VS26DにVine Linuxを再インストールした手順です。 作成日 2005年7月4日(月) Vine LinuxインストールVine Linux 3.1が出たこともあり,2.6よりのアップデートを行いました。しかし,起動途中でキーボード入力が必要な場面が出てきたため,それ以上は進めないため諦めて再インストールすることにしました。 NEC VALUESTAR NX VS26DではUSBキーボードの扱いが独自仕様のため,Vine Linux 2.1.5をまずインストールおよび設定をしてから,2.5/2.6へアップデートすることにしました。 BIOSでUSBレガシーをオンにして,2.1.5のインストール完了後,ログインマネージャでキーボード入力できないため,liloのカーネル起動オプションに"append usb=off"を追加することでログインマネージャでキーボード入力できるようになりました。 Vine Linux 2.1.5がインストール完了したので,引き続き2.5 CRにアップデートしました。USBレガシーオンでインストール時は特に問題ありませんが,インストール後の2.4系カーネルをこのまま起動しようとすると,kswapd ...で処理が止まってしまいます。そのためBIOSのUSBレガシーオフに変更しました。するとログインマネージャでログインすることができます。 KDEインストールVine Linux 2.6にアップデートした後,まずはKDEのインストールをしました。KDEはPlusパッケージに入っていますが,"apt-get install task-kde"でひとまとめにインストールできます。 ネットワークの設定ルータとして動作させるにはNICの設定が必要であり,eth0をWAN用,eth1をLAN用に用いる方針としました。しかし,どちらがどちらのNICか正確に設定できないため,うまくつながるルータをできないまま,1週間放置することとなりました。 NICがうまく設定できないままでしたが,ルータとして動作させるのに必要な機能としてPPPOE接続,DNSサーバ機能,DHCPサーバ機能を準備することにしました。 PPPOE接続はRP-PPPOEをAPTよりインストールし,設定を行うのみでeth0よりインターネット接続を行うことができました。 /etc/pppoe.confではDNSを同じサーバより利用するため,プライマリを自らのIPアドレス,セカンダリをプロバイダのDNSサーバのIP アドレスにしました。 DNSはBIND,DHCPはDHCPDをそれぞれAPTよりインストールし,かつてのサーバで使用していたファイルを元に設定を行うことでそれぞれ動作するようになりました。 DHCPDの設定は,/etc/dhcpd.confでほとんど行いますが,/var/lib/dhcpd/dhcpd.leaseファイルがなければ作成することと,Vine Linux 2.5では/etc/sysconfig/dhcpdというファイルにDHCPDARGS=eth1と記述することでeth1側にdhcpを提供できます。 NICの設定はなかなか困難でありましたが,何とかうまくWAN用にeth0,LAN用にeth1を割り当てることができました。NICの設定としてWAN側のeth0はブート時はオフにしておくことが必要です。 CPUの故障この設定途中で突然フリーズしてしまい,再起動しても画面が表示されないままになってしまいました。使用していたCPUはアクセラレータ付きの Cerelon 733MHzで,元のPentium II 266MHzに戻すと起動はできるようになりました。ただし画面の描画速度が明らかに低下しており,KDEで使用するのはぎりぎりといった状態と考えています。 各サーバの設定CPUパワーは低下しましたが,そのままサーバの設定を続けました。 SambaやWebminのために必要なApacheをインストールすることにしました。まずはSRPMを用意して,自分のサイトのSuExecサポートApacheを作成することにしましたが,ビルドで失敗しました。初めてのビルドのため, autoconf,automakeなどの開発パッケージが入っていませんでした。これらを先にインストールしてから再度ビルドを行い,そのあと Apacheをインストールしました。 VineにはSambaの2.0版が用意されていますが,古いためSambaユーザ会のサイトよりVine用のSamba 2.2をインストールしました。設定は/etc/samba/smb.confをエディタで編集してもいいのですが,なるべくならSWATを使いたいと考え,inetd.confの設定を変えました。しかし細かなミスが何度も見つかり,ブラウザでSWATを使えるまでにはかなりの労力を要しました。 次はSquidの設定を行いました。まずはRPMパッケージのインストールをしました。設定で引っかかったのはAccess Controlの関係です。まずはLocalでのSquid利用にするためには単独でhttp_access allow localnetの行が必要になるのになかなか気づかず,その上のlocalhostと一緒に記載していたりしました。もう一つはCACHE MISSの場合,Squidにファイルを取りに行ってもらう必要がありますが,ファイル取得をしない設定であったためなかなかプロキシとしての稼働ができませんでした。プロキシとして動くようになってからは,今度は透過型プロキシとしての設定です。iptablesとsquid.confの設定の両方がありますが,インターネット上の文献通りに行うことで特に問題なく透過型プロキシを設定できました。 メール関連の設定設定もほぼ終わりかなと考えていますが,まだ残っています。 メール配送関連としてPostfix,Procmail,FetchmailおよびSpamassassinの設定です。 Postfixについてはローカル配送分を自ら配送することとあと外部宛てメールサーバとして設定です。 当初はぷららのOutbound Port 25 Blockingに対するメール配送(mmr.plala.or.jp)を考慮に入れる設定を考えていましたが,どうもうまくいかないので放置することにしました。携帯宛のメールはまず送信しないと考えたからです。 Procmailでは主にメールの配送先の決定です。とりあえずはLinesの設定とほとんどのメールは転送することとしました。 Fetchmailではメールサーバよりメール取得の設定などです。一応Cronを利用して,15分に一度サーバにメールチェックを行うようにしました。 Spamassassinの設定は当ホームページに乗っている手順の通りです。結構デフォルトのスパムメール判定基準も厳しいような感じでした。 |
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