TS Studio
  Top > アーカイブ > パソコン > leafnodeでNetnewsサーバ構築

更新日:2022/2/26

leafnodeでNetnewsサーバ構築

Debian/GNU Linux (Etch) の玄箱HGでleafnodeによるNetnewsサーバの構築記録です。

作成日 2008年12月3日


leafnodeとは

leafnodeはニュースサーバのプロキシとして動作するソフトです。購読する記事はあらかじめ,ニュースリーダに設定しておく必要があります。

leafnodeのインストール

スーパーユーザにてleafnodeをインストールします。

# aptitude install leafnode

leafnodeの設定

インストール途中にdpkg-reconfigreによって,配送元のニュースサーバのアドレスの入力を求められます。

2008年12月現在のところ,プロバイダでニュースサーバを運営しているところはほとんどありません。所属の組織やプロバイダでニュースサーバを運営していれば,そのアドレスを設定します。

もしなければ記事の投稿はできませんが,配送のみを受けられるサーバが「newzbot!」で紹介されているので,この中の適当なサーバを設定することになるでしょう。

または,googleで「open news server」で検索して出てくるサイトの中には投稿可能なサーバも存在します。

日本語で管理者とコンタクトできる「オープン・ニュース」での設定例をあげておきます。管理者に依頼すれば,記事の投稿やニュースの配送も受けられるようです。

/etc/news/leafnode/config 内に配送元のサーバの設定項目があります。

server = news.open-news.com

記事のサーバでの保管期間の設定(デフォルトでは20日で記事を削除します)

expire = 20

20日では記事が多くなりすぎる場合は日数を減らします。

以上が最低限必要な設定です。

その他の細かな設定はconfigファイル内のコメントに記載されています。(全て英語です)

leafnodeの利用方法

NNTPプロトコルを解するニュースリーダとしては「Thunderbird」,「Outlook Express」等があります。

ニュースリーダにサーバアドレスを設定し,購読したいニュースグループを購読状態にします。

その後,leafnodeを設置したサーバで

# fetchnews

を実行します。最初は記事を取ってきますので,時間がかかります。その後,ニュースリーダでニュースグループを見ると記事があれば,記事を読むことができます。

日本ではニュースグループはかなりマイナーな存在になってしまってしまいました。そのため,記事の存在しないグループもたくさんあります。

定期的なleafnodeの実行

fetchnewsやtexpireコマンドを定期的に実行しないと,いつまでたっても記事は更新も削除もされません。crontabに登録して,定期的に実行します。

# crontab -e
5 */6 * * * /usr/sbin/texpire > /dev/null 2>&1
10 */6 * * * /usr/sbin/fetchnews > /dev/null 2>&1

6時間毎に記事の更新と削除を行います。玄箱HGではGNU nanoでのcrontabの編集でした。GNU nanoの使用方法は「GNU nanoについて」が詳しいです。


Copyright(C) 1997-2022 Suzumura Tomohiro All rights reserved.