更新日：2022/2/26

Folding@home version 7をDebian Squeezeで動かす

Debian/GNU Linux (Squeeze) でFolding@home version 7をで動かすまでの方法の紹介です。

作成日 2013年2月1日

導入方法

Folding@homeのLinux Install Guideに記載されている順番に進めていきます。

Folding@homeのプログラムは次の3つから構成されています。

• FAHControl （コンピュータのいずれか一台に必要）
• FAHClient （それぞれのコンピュータに必須）
• FAHViewer （不要）

インストールするプログラムは，64bit/32bitのそれぞれが用意されています。Debian Squeezeのlibsslは0.9.8であるため，libssl 1.0.0を必要とする最新版(7.2.9)はインストールしても起動できません。

Beta Release Pageの最後にあるPrevious Releasesより，/file-releases/beta/release/fahclient/debian-sarge-32bit/ にあるfahclient_7.1.48_i386.debをDebianコンピュータにダウンロードします。

インストール

FAHClientのインストール

# sudo dpkg -i fahclient_7.1.48_i386.deb

インストール中にいくつかの設定があります。

• Name：この名前でポイントがたまっていきます。
• Team：このチームの所属となります。
• 自動起動の設定：サービスとして起動するかどうかです。

設定ファイル

設定ファイルは，/etc/fahclient/config.xml です。インストール中の設定で作成されています。

ここでは，FAHClientを動作させているコンピュータを他のコンピュータから操作するための設定を記します。

<config>
<!-- Remote Command Server -->
<command-port v='36330'/> /*リモートアクセス用のポート番号を指定*/
<command-allow v='127.0.0.1 0.0.0.0-255.255.255.255'/> /*アクセス可能なIPアドレスを記載*/
<password v='RemoteAccessPassHere'/>/*アクセス用のパスワードを設定*/
<!-- User Information -->
<passkey v='PassKeyHere'/>
<team v='35947'/>
<user v='UserName'/>
<!-- Folding Slots -->
<slot id='0' type='SMP'/>
</config>

基本的にリモートアクセス以外の設定は変更不要です。

プログラム（サービスとして）の起動

FAHClientの開始

# sudo /etc/init.d/FAHClient start

FAHClientの終了

# sudo /etc/init.d/FAHClient stop

サービスとしての登録・解除

サービス登録

# sudo update-rc.d FAHClient defaults

サービス解除

# sudo update-rc.d -f FAHClient remove

FAHClientのRemote serverの操作

上記の設定にてFAHClientサーバーへアクセスします。

telnet locahost 36330
Welcome to the Folding@home Client command server.
>

Pause （一時中断）

> pause

Unpause （再開）

> unpause

Finish （現在のWorking Unitが終了すれば一時中断）

> finish

ヘルプ（その他のコマンド）

> help