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更新日:2022/2/3

2001年度BSL情報

★作成時点での情報・記事であり,最新の情報ではありません。

このページでは,私が2001年度BSLの情報などについて実習を行った順番に書いています。

皮膚科

BSL前に配ってある予定表には,初日は8時半となっていますが,実際は9時半近くにならないと石井先生のオリエンテーションは始まりません(皮膚科での予定は9時から)。

午前中は基本的に外来見学で,午後からは病棟ですがたいてい早く帰れます。水曜午後は担当の先生による講義または実習で,木曜午後が手術時間です。手術は2週のうちに1度だけ見たらよいという感じでした。

火曜午後は回診の後カンファレンスがあります。簡単にプレゼンするだけで後は前川先生が補足してくれました。皮疹の部位と種類を聞かれるので少し勉強しておいたほうがいいかも。

口頭試問は一人4問で,3問以上正解したら合格です。教授室で2時から始まりますが,はじめの2〜3時間は石井先生のお話があり,それから口頭試問が始まります。スライドを5〜6つの束にして積んである中から,1つずつ取って答えます。皮疹の部位と種類,そして鑑別すべき疾患を挙げますが,石井先生はM4のときの皮膚科講義の出席表を見ながらヒントをくれます。最終的にスライドの病名を答えなくてはならないのですが,病名までは教えてくれないので覚えておく必要があります。

泌尿器科

初日はガイダンスの後すぐに手術見学になりました。火曜午前は人工腎室で血液透析をひたすら見学します。午後から回診とカンファレンスがあり,回診では岸本先生は英語で説明します。2週目のカンファレンスでは担当患者のプレゼンをします。

泌尿器科外来は,処置・検査・診察を見学します。仲谷先生の腎移植の講義はM4の講義ではあまり話さなかったところを言っていてよかったです。この講義についての質問をメールで提出するよう求められました。病棟の先生たちは大変忙しい様子なので,なかなか声をかけづらかったです。


第1外科から血液内科までの分は,まだ作成していません。


整形外科

最初の日は8時半に病棟に行くとまず教授回診があります。ときどき山野先生から質問をされますが,答えられそうもないことをよく聞かれます。一人当たりの時間は短いですが,患者数が多いので9時半ごろまでかかります。それからオリエンテーションがあり,属するグループ(関節,脊椎・小児,ハンド・腫瘍,リハビリ・スポーツ)が決められます。そこからは各グループの診療に参加するという形なのでバラバラに行動します。月曜の午後5時半からはカンファレンスがあり,2週目には担当症例のプレゼンを暗記して発表します。

手術は水曜と金曜にあり,午後5時半から術後回診がありますが,一度も参加できませんでした。特に参加しなくてもよいと思われます。

2週目の木曜の午後にカルテのチェックという時間がありますが,カルテが病棟に無かったら用意する必要がありません。私たちのグループの一人はこのチェックを1階のリハビリ外来の所でしたのですが,カルテを病棟から持っていったところ金曜の手術の前に看護の人たちがカルテを見て検討するところだったらしく,元に戻しに行ったときにかなり注意されました。カルテを病棟外に持っていくときは必ず医師あるいは看護婦に許可を得てからにしてくださいということらしいです。これで注意リストに名前が入ったようです。

神経精神科

基本的に午前は外来の見学で,午後は6階の閉鎖病棟で講義があります。最初の日の午前は病棟で患者面接の仕方や担当患者の紹介があります。

外来では予診を取りに行かされますが,平均して1日1〜2回で,十分に予診が取れてなくても先生から注意されたりすることはあまりありません。切池先生の外来に入るときはチャートのような本を持って行ってはいけないと最初に注意されます。午後は1時半から講義がありますが,毎日あるわけではないので,そのときは特別に用事がなければ病棟に行く必要がありません。講義は大体4時には終わります。

担当患者についてCaseSummaryを作成して,最後の日に切池先生の前でプレゼンをしなければなりません。以前に4人とも患者の話を聞かずにCaseSummaryを作成したことでひどく怒られたそうなので,少なくとも一度は担当患者のところへ行っておいたほうがいいでしょう。患者が普段どのようにしているか聞かれるかもしれません。治療方針などわからないことは主治医に聞いたらよいのですが,毎日ここの病院にいるわけではないのでいる日をチェックしておく必要があります。

プレゼンではCaseSummaryに沿って発表した後,学生同士で質問して発表者がそれに答えます。最後に発表者も症例について切池先生に質問がないか聞かれます。質問はあらかじめ考えておいておくといいと思います。切池先生の性格については他の先生が教えてくれるのでそれを参考にしたらいいでしょう。

脳神経外科

月曜と木曜は7時半から,他の曜日は8時からカンファレンスがあります。ずっとスライドの機械を動かしているためか,かなり暑いです。寝ていると教授に怒られました。2週目は毎日一人ずつプレゼンテーションを一番始めにします。

大体9時くらいに終わり,火曜,水曜,金曜は回診があります。回診は教授のときはついて回るだけですが,助教授のとき(私たちの班は大畑先生でした)は患者の神経学的所見をとらされたりしました。3〜4年目ぐらいの先生が一人ですべての患者の状況を上の先生と学生に説明しています。

その後の午前中は基本的に担当の先生の講義となっていますが,都合により午後にあるときもあります。テーマは大畑先生が神経学的所見の取り方,田中先生が立体視と眼底鏡の練習,他の先生は脳腫瘍,脳血管障害などその時々の適当なテーマになります。12時になると昼食の配膳の手伝いを求められます。

午後からと午前中に講義が無いときは,患者の診察をして,カルテにSOAPで記載します。終わったらすぐに帰っても問題ないようです。患者は4人がすでに入院している人で,1人は新入院の人を担当することになっていますが,新入院の人は先生に紹介してもらわない限り担当する必要は無いです。血管造影も一度は行くように言われますが,行かなくても問題なさそうです。

手術は少なくとも1度は入る必要があります。9時ごろから麻酔や体位の調節などの準備を開始して,10時半ごろから執刀開始です。学生も手洗いをしますが,近くで見ているだけでモニターを見ていることも多く,かなりつらいです。手術時間は多くは夕方の4〜5時ごろで終わりますが,僕の担当したのは午後10時ぐらいまでかかっていました。5時ごろに出てもいいよといわれたのは幸いでしたが…。

教授のまとめは通常お昼を一緒に食べながらするそうですが,出張のため前日になりました。まとめでは脳外科で扱う疾患の一つについて詳しく聞かれるので,よく勉強しておいたほうがいいでしょう。私たちの班はくも膜下出血の症例に対してどういう診察,検査,処置を行っていくかということが聞かれました。

第1内科

吉川教授の外来実習では,基本的に診察を見学するだけです。聴診の音も無線の聴診器を使って聞かせてもらえます。ときどき質問が来るときがありますが,答えられなくても問題ありません。診察の基本として挨拶をするよう言われます。病棟回診は2週の間に一度も無かったので分かりません。

BSL担当医はグループごとに変わるようで,私たちのグループは安成先生でした。レポート作成の仕方を言って少し雑談した後,症例検討の時間毎にお茶に連れて行ってくれました。

気管支鏡,心血管造影,腎生検は基本的に見学です。心エコーは実際に学生同士で練習します。

1週目木曜の竹内先生の「心電図」は30枚の心電図を渡されて,1時間で解くよう言われます。あらかじめ不整脈や虚血性心疾患の心電図の勉強をしておかないと分からないままに終わってしまうことでしょう。翌日金曜の秋岡先生の運動負荷検査でも心電図について聞かれますが,前日までの知識で大丈夫と思います。

1週目金曜の平田先生の「肺機能」では,呼吸生理の基準値(%VC,FEV1.0,pH,PaCO2,PO2,AaDO2)と閉塞性肺疾患と拘束性肺疾患の講義です。

2週目火曜の根来先生の「血管/リウマチ性疾患」はひたすらスライドを見ながら話を聞くだけです。岡村先生の「腎臓病」は,スライドを見ながら話を聞くのと症例について所見を答えていくのをグループで選択させてもらえますが,私たちのグループは両方を半々といった感じでした。症例のほうは質問にほとんど答えられないというのはやばいでしょう。

2週目金曜の葭山先生の「心臓病」は人形を使って心音を聞く練習です。

最後のまとめは穂積先生が担当でした。まずCCUにいる患者を一人割り当てられ,すぐに問診と診察をします。その後,担当患者のプレゼンをしてその疾患についてのディスカッションをします。一人当たり約30分かかるので,終わるのは5時ごろになりました。レポートはその後医局の秘書さんに提出します。

法医学・環境衛生・公衆衛生

法医学

基本的に毎日レポート作成が課せられます。ためてしまうとかなりしんどいので,できるだけその日のうちに完成させましょう。月曜は,午後からアルコールの吸収・代謝の測定のために,班員2人がビール大ビンを1本ずつのみ,血液と尿を採取します。藤田先生がおつまみ代500円をくれます。火曜は,午前中は朱先生の講義,午後からは前日の血液と尿を検査します。水曜は,監察医の見学があります。何時から始まるかわからないので,セミナー室で待機します。帰ってきた後藤田先生のお話があり,私たちの班は19時くらいとかなり遅くなりました。木曜は,午前中から実験です。ABO式と表・裏試験,Lewis型を勉強しておくと良いと思います。金曜は,前田先生のまとめです。午前中で終わります。

環境衛生

水曜午前は,産業医の職場巡視ということで私たちの班は,「大阪鉛錫」と「日本農薬」に行きました。圓藤先生が来ます。事前に渡されるプリントでは,阪神本線千船駅から徒歩7分とありますが,かなり速く歩かないと無理です。15分ぐらいをみといた方が良いでしょう。「大阪鉛錫」では作業着の上,ヘルメット,長靴とマスクを貸してくれます。ズボンのほうは汚れないように注意する必要があります。「日本農薬」では無料で昼食が出ます。帰りは学校までタクシーで帰って,寺本先生のお話です。レポートを作成するようにいわれます。

木曜は,午前8時45分から午後3時まで各区の消防署に一人ずつ行き,救急車に一緒に乗ります。出動は2〜3回が多く,CPRの必要な患者はあまりいません。私は東成消防隊に行きました。昼食は持って行かなくても頼んでもらえます。レポートは次の月曜までに提出します。

金曜午後は,黒田先生と圓藤先生のまとめです。別々に1時間半くらいずつします。黒田先生は環境衛生の復習,圓藤先生は産業衛生関連の話です。

公衆衛生

私たちの班は,月曜が祝日だったため検疫所の見学はありませんでした。

火曜は,老人保健施設見学として「竜間の郷」に行きました。JR京橋を9:50分台に出る列車で野崎から10時半に出るバスに乗れます。施設内はかなり狭く駐車場もいっぱいなので,車で行くのはやめた方がいいです。昼は病院食が出ます。午後2時からは川合先生(本人は先生と呼ばれるのを嫌っています)の話が4時頃まで続きます。

金曜午前は,大阪社会医療センターに行きます。築30年を経過する建物であるため,きれいとは言い難く,入り口がわかりにくいです。前公衆衛生学の教授の門奈先生の話を聞きます。

公衆衛生では,検疫所のレポートがあるそうですが,私たちは検疫所実習がなかったため,ありませんでした。

放射線科

基本的に担当の先生の話を聞きながら,提示される画像の所見を述べていく形の講義です。朝は基本的に9時半ですが,水曜は8時からカンファレンスがあります。このカンファレンスは特に質問をされることもなく,出席しなくてもかまいません。水曜以外はだいたい15時半頃には終わります。水曜の午後は回診があり,1週目に患者を割り当てられ,2週目にそのプレゼンをします。

放射線科の予定表はポリクリ室に貼っていますが配ってもらえないので,これを作成しました。一太郎8/9/10形式です。GCA圧縮しています。

老年科・神経内科

月曜の午前は,グループを2つに分けてそれぞれに患者を1人割り当てられます。そして,問診,内科的診察,神経学的所見を取ります。終わったら担当の先生にそれぞれを報告します。不十分なところを指摘されたら,また所見を取りに行きます。午前中はこれを繰り返します。

水曜の午後は弘済院の見学です。特別養護老人ホームであり,抱えている病気は幅広い範囲に及びます。

形成外科

作成していません。


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