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更新日:2022/2/3

2000年度BSL資料 内科系診療科

★作成時点での情報・記事であり,最新の情報ではありません。

第1内科

1内について書きます。

まず各学生は患者さんを一人担当し,期間中毎日診察することになっています。学生にはカルテが渡され,初日の診察後,結果をカルテに記載し,次の日からも同様に診察して,患者さんに起こった変化を"毎日"その都度カルテの最後の部分に記入していくわけです。診察手技については初日に実習がありますのでそこでしっかり取得するとよいでしょう。で,そうして得られたデータから自分なりの診断を下し,2000字のレポートにまとめて,カルテとともに最終日の最終時間に提出します。

というのが正攻法ですが,チェックはほとんどないので,実際は本物のカルテをそっくり写してそれをもとにレポートを書いて終わらせることもできるかもしれません。要は自分がどこまでやりたいかによるでしょう。私自身はせっかくのチャンスなので結構まじめにやったつもりです。一生懸命やれば患者さんも応えてくれるしね。

※但し,もしBSL担当医が腎臓病を担当しているひとで,不幸にも自分があの方ににらまれてしまったと感じた方は,精一杯まじめにやったほうがよさそうです。

以上のことを予定表の網目の部分のところでやります(実質的には自由時間)。白い部分は演習講義があったり,外来,病棟回診,検査手技の見学です。

吉川教授の外来と病棟回診は,時々質問がきますが,わからなくても「まだむずかしいかなあ」で済ませてくれます(でもあまり初歩的なことを知らないと多少きまり悪い)。そもそも知識の丸暗記は「コンピューターにはどうせ勝てん」ってことであまり評価していない。つまり現在では症状,症候をいくつかinputしただけで,たちどころに確率の高い順にずらーと病名を出してくるソフトがすでにあるそうで,人間はそんなことよりも患者さんが発信しているあらゆる信号をキャッチすることに力点をおいたほうがよい,そのためには積極的に患者さんに接して,その能力を磨かねばならんそうです(この話何回聞いたろう?)。

そういうわけで,たとえば心雑音について,繰り返し聞くチャンスを与えてくださるので,いやでも耳にこびりつく。全収縮期雑音(MR,VSD,TR)なんかは簡単に判断可能になるし,他の音もだんだんわかるようになります。触診もたとえば心尖拍動など,一人一人実際の患者さんに手を当てさせてもらえます(それによって皆さんの手は"ゴールドフィンガー"になるわけです(笑))。もちろん患者さんに御礼を一言,忘れてはなりません。

講義はいろいろあったけど,高血圧(安成先生)は確か,多少質問があって誰かが答えて,「ここはもう習ったんか,ほなもうみんなわかっとんねんな」ってことで,あっというまに終わっちゃって後は雑談。趣味はなんやとか,ほんと勉強とは関係ない話。とってもユーモラスな先生です。

心電図(竹内先生)はいきなり30枚ぐらい渡されて(欲しい人はいってください),(9時から)10時までにみんなで解けとかいわれて,その後説明を求められます。何も勉強してないとちんぷんかんぷんで時間が無駄だから,予習しておいたほうがよいでしょう(特に不整脈と虚血性心疾患)。

腎臓病は中止になったのでわかりません。冒頭で示した100%正攻法での診察を誰もやっていなかったので(具体的にいうとカルテに何も書いてなかった,みんな後で清書するつもりだったから),たいそうおかんむりな様子で直ちに"正攻法の"診察時間に切り替わりました。

他は特に問題はないでしょう。

検査は気管支鏡,心血管造影,腎生検はただみるだけ。運動負荷検査(秋岡先生)は見学の後講義があり,心電図に関して質問がきますので,前日のレクチャーとあわせて勉強しておく(まあ答えられなくてもそれほど問題ないけど)。エコーは実際に学生同士で実習します。

最後に,1内は結構学生任せで,時間もルーズで,予定も何の予告もなく変わることがしばしばです(入院患者に異変が起こったときなど。また講義をすっぽかされたケースもあった(make upあり))。そんなところだから講義を除いて向こうからあれこれ指導などしてくれません。自分から積極的に動かないと,得るところはあまりないでしょう。


第一内科の報告です。

一言付け加えると,とても時間にルーズな科なので,しばらく待っても先生が来られないときは,遠慮なく呼びに行くといいです。学会で先生がおられなかったり(学生に連絡はしてくれません),と私の班はけっこう,待ちぼうけの毎日でした。

それから,2週目の最後の日は,吉川教授とのまとめがあります。何をするのかと言うと,突然その場で患者を一人割り当てられ,所見を速攻とりに言って,報告しながら,デイスカッションする,というものでした。完璧に,できてなくても,吉川先生は,ていねいに,教えてくださるので,びびる必要は,ありません。心音や,心尖ハクドウなども,たとえきこえなくても,ききにいくという姿勢を,先生は,もとめておられていました。

1内に行く前に勉強しとこう,という人は,虚血性心疾患,不整脈,心電図,心筋症とかかなあ。呼吸器や,膠原病も,やりましたけど,それは,行ってからでもいいかな。


一内の報告です。

基本的には今までの報告どおりなので,今回は予習したい人への予習項目を挙げたいと思います。

1.吉川先生の外来or回診
とくに予習はいらないと思います。その場その場で違うと思うし。わからなくても大丈夫です。あえていうなら,弁膜症(ASの重症は弁口面積1以下とか)
2.一週目,木曜日&金曜日
不整脈の心電図をきっちり予習していきましょう!!じゃないと,全く解らないので実りが少なくなると思います。木曜日は不整脈全般。金曜日はとくに期外収縮,狭心症と心筋梗塞のちがい(ST上昇or下降,CKなどの酵素などなど)
3.平田先生の「肺機能」講座
閉塞性肺炎・拘束性肺炎
4.心臓超音波
長軸・短軸・四腔断面をみて,どれが左心室で,どれが大動脈で,どれが弁で,ということぐらいは解っておいた方がいいでしょう。でもグループで実際にエコーをやらせてもらえるので,よかったです。
5.2週目根来&岡村先生
かなり評判悪い講座です。いやみたらたらで,いじめられます。でも私はその評判を聞いてて,かなりの覚悟をきめて挑んだので,それほどでもありませんでした。予習は,膠原病全般,抗核抗体,腎炎全般,ネフローゼとまあ範囲の広いこと…。尿円柱も聞かれました。
6.井上先生
事前にプリント渡されて,これ解いてこいと言われます。はっきり言って,それが一体何の図かさえわからないのですが,じつはあれは「血清蛋白電気泳動」の図です。あんまり教科書とかに載ってなくって,私達の班は誰一人としてやっていかなかったら,さすがにかなーーり雰囲気悪かったです。なんか井上先生が「蛋白分画」の日本一らしくって,私はひたすら「こんなんいらんやろーー」と思ってて,ちょっち「逆ギレ」気味でした。でも先生もかなり怒ってたはず。まあ一応形だけでもやって行きましょう。

こんなもんですかね。


今日補助学生としてOSCEに参加しました。そのインプレということで。項目としては1面談,2バイタルサインの取り方,3腹部の診察,4心臓・胸部の診察です。学生が患者役とし
て参加するのは2,3,4でした。1は患者さん専門の方が担当されました。おのおの5分の時間でのべ20分(休憩移動を含めると30分)です。

2バイタルサインの取り方

脈と血圧の測定(4分),口頭試問(1分)

  1. 挨拶"〜さんですね。担当の〜と申します。よろしくお願いします。"
  2. 測定の説明"これから脈をはかりますので両腕を前に差し出してください"
  3. 両方の橈骨動脈で脈をはかり左右差,整か不整かを述べる
  4. 片方の橈骨動脈で脈をはかり脈拍を述べる
  5. 測定の説明"これから血圧を測りますので腕を心臓の高さに持ってきてください"
  6. 肘窩部の動脈(上腕動脈)の確認
  7. 血圧計の準備しまわれた形になっているのできちんとセッティングする
  8. マンシェットを巻くチューブが上になるように。巻いて指一本入るように。
    # 服を巻き込むと減点
  9. 橈骨動脈を触診しながら内圧を上げていく。
  10. 聴診器を上腕動脈において聴診コルトコフ音の聴取と消失を収縮期,拡張期血圧とし述べる

口頭試問

Q1. 正常の収縮期血圧はいくら以下?
A1. 130mmHg
Q2. 正常の拡張期血圧はいくら以下?
A2. 85mmHg
Q3. コルトコフ音が聞き取れない場合はどうするか?
A3. 圧を上げて被験者の手を開閉してもらう
Q4. 絶対不整脈とは?
A4. 心房細動

3腹部の診察

心窩部痛を訴える患者を仰臥位で腹部を診察(5分)

  1. 挨拶
  2. 診察の説明"これから腹部を診察しますが,十分診察できるよう,上着を胸まで上げ,ズボンを腰骨まで下げてください。それから膝を軽く曲げてください"
    # 膝を曲げる指示をしない人が見られたがこれは減点
  3. 被験者のズボンにタオルをかける
  4. 視診
    腹部はflatか。静脈の怒張はないか。手術痕はないか。皮疹はないか。色調はどうか。
  5. 聴診
    腸蠕動音。血管雑音。振水音 # 採点基準ではないが,聴診器を暖める。
  6. 打診
    濁音。腹部の鼓音の亢進はないか。肝臓の大きさはどうか。Traubeの三角(脾臓)の打診。 # 拳で打診をしていたが何の診察か不明。
  7. 触診
    浅在部触診(軽く優しく)圧痛,腫瘤,筋緊張の有無
    深在部触診(深く強く)圧痛,腫瘤,筋緊張の有無
    肝臓の触診
    rebound tenderness,point tendernessの有無
    # 採点基準ではないが,手を暖める。

4心臓・胸部の診察

心音,呼吸音の聴診の手技(2分),口頭試問(1分)

  1. 挨拶
  2. 診察の説明"これから心音と呼吸音を聴診しますので,上着を脱いでください"
  3. 呼吸音の聴診"深呼吸を続けてください"
    前面と背面を順序よく聴いていく
  4. 心音の聴診"ふつうに呼吸をしてください"
    大動脈弁領域→肺動脈弁領域→三尖弁領域→心尖部領域
    # 心尖部ではベル型でも聴診しなくてはならない。

口頭試問(テープで心音を聴かされる)

Q1. 収縮期雑音は聞こえるか?
A1. 聞こえない
Q2. 拡張期雑音は聞こえるか?
A2. 聞こえる
Q3. 低調音か高調音か?
A3. 低調音
Q4. どのような診断をつけるか?
A4. 僧帽弁狭窄

試験の教官はあまり緊張しないように気遣ってくれますが,それでも皆結構緊張してました。来年度はこれらにくわえて,神経学的所見の診察も行われるそうです。口頭試問の内容も変わるかも知れません。先輩の中には採点基準表を入手している人もいました。

ではどのように勉強するかですが,メディにおいてあるビデオで勉強するそうです。また,医師国試対策4月号の特集〜OSCEとは?〜が秀逸です。ほとんど,今回の内容にそうもので非常に参考になると思います。

第2内科

第二内科情報です。これは私が独断と偏見でつくったものであり,なんら客観性を帯びるものではありません。またグループとしての統一見解でもありませんので,あくまでも参考程度にしていただければと思います。第二内科は一言で言うと楽といえば楽,しんどいといえばしんどい,というところです。

基本的に16時にポリクリ責任者のはんこをもらえばOKです。第二内科の方針として,BSLのLはlearning(まなぶ)であり,study(おしえてもらう)ではないということだそうです。したがって,あれやこれや,あーせいこーせいといった類の指示はなく,自由にいろんなことができます。ただ,「2週間のうちにこういうことをしろよ」という項目(たとえば,静脈採血,血糖測定,心電図測定,などなど)の表があり,それらをできるだけ多くこなしなさいということです。あくまでそれも自由にこなしていけばよいみたいで,サボろうと思えばサボれます。一生懸命いろいろがんばろうと思えばそれもまたよしです。

またいろいろ患者さんと接してみたいと思えばいくらでもできます。患者さんの大半が糖尿病なので,基本的に元気で暇というかたが多いので,話し相手にはことかきません。問診の仕方などマスターするにはよいかもしれません。ごく一部のなれている患者さんは逆に問診の仕方を教えてくれたりもします。ただ,静脈採血は一応一回は患者さんからになっているので,練習しといたほうがよいです。

医局のかたがたはみなさんいいひとが多いと思います。5月からノイへーレンが変わるので,後のことはわかりませんが,いまわれわれがついているノイへーレンのかたがたはみなさんいいひとです。が,どこでもそうですが当たり外れがあり「いまからこんなことするから,いっしょにいこうか」とやさしく声をかけてくださるかたもいれば,「スマンが忙しいから適当にやっといて」とおっしゃるかたもいます。だいたいそんなところです。


2内はほんとうに楽ちんです。やりたいときにあらわれて,しんどくなったら去っていけます。自分のペースでやれるし先生は,のほほんとしたやさしい人が多いので,気持ちがなごむほどです。しかし,最初はやはり緊張の連続でした。まず,患者とあまり接したことがないグループの方は患者と話すことからまず緊張です。身体所見のとり方を詳しく教えていただけるので,きっちっとマスターして,いざ患者さんのところに向かいます。でも折角決心していったのに,糖尿病で元気な方が多いせいか,どこかへ散歩に行ったり,ご飯を食べた後の昼寝をしていたりして,寝てはったり,決心がこなごなになることは多々あります。でも,そんななかなかあえない患者さんに,食堂で会ったりします。あなた,糖尿病食しかたべたらいけないでしょ!2型糖尿病は教育が大切です…。

2内では,まず初めの日に実習ノートみたいなものをくれます。そこには学生が必ずやるべき事柄(静脈採血,心電図,簡易血糖測定など)や,やりたければやってもいい事柄(およそ50個くらいずらっと)が書いてあって,それをできた時に,その患者さんの名前と日付を書き入れていきます。静脈注射,骨生検,腎生検,膀胱洗浄など,先生がやるときに声をかけて下さるので,見れました。見たもの全部にチェックしていきます。後で書こうと思っていても,2,3日すればすぐに忘れてしまうので,やったその日にまめに書いていくのがいいです。参考に,その実習ノートは卒試が悪かったときに参考になる程度です。これを重要視するか否かは各人にお任せします。

私は長田先生というレジデントDrにつきました。なんとまあ,ちゃきちゃきした先生でかなり元気ではつらつとしてはります。なんでもかんでも教えていただけたので,よかったです。他の班員の人たちは,古林先生,李先生,前野先生についていました。どの先生も本当にやさしかったです。でも,長田先生も含め3年目で大学院の研究もあったりで,なかなか忙しそうで,先生をつかまえるのが一苦労でした。聞くところによると,次の班からは1年目の先生が教えることになるということです。1年目の入局員は5人いますが,みんないい人です。少し,河面先生は変わってるかな?という気もしますが,でも一番面倒見てくれそうな気がしました。わたしのお気に入りは土田先生。かなりマイペースで,まだ学生のような謙虚な気持ちをもってはる先生です。

自分にあった先生につけるかどうかが命です。でも適当に決められてしまうのですが。では失礼します。


教授

西沢教授:回診の際はあまり頭をじろじろ見ないこと。2週目の火曜日に医局で談笑をしました。シュークリームうまかった。あと最終日のランチもおごってもらいました。

先生

これまでの2クールが外科系(ウロと1外)だったので,これまでの雰囲気とは全く違います。女医さん率も高くなってますし。扱っている病気が慢性の経過をとるということもあるのでしょうか,個人プレーって感じですね。そうなってくると先生同士の連帯感も外科系に比べて少し希薄っていう感じです。かといって仲が悪いって訳じゃないです。少なくとも若い先生同士で仲が悪いという印象は受けません。若い先生の愚痴もよく耳にします。氷室先生の愚痴は最強でした。というわけでワタクシのスタンダードが1外になってしまっているので,それに比べたらややつまらん。

稲葉先生
ワレワレのAttending physician。熱い講義で非常に勉強になります。ホント物知り(失礼な言い方ですが)。
絵本先生
"えもと"と読む。同じくAttending physician。
石村先生
標準語を駆使するせんせ。顔をじっと見てたらリスに見えてきた。
今西先生
ちょうど24日が集団健診(みなさん行かれましたか?)で,この先生に診てもらいました。
津村先生
ご存じの方も多いかと思いますが,まず遭遇しません。どこにいるんだか。2内で唯一循環をやってます。
氷室先生
ワタクシの小学校時代の塾の算数のせんせ。とばしまくってます。
田中先生
ノリのよい先生。くろぶち眼鏡がトレードマーク。
古林先生
"こばやし"と読む2年目のせんせ。ワタクシの担当レジデント。熱血指導。勉強になりました。
長田先生
チャキチャキしてます。中尾さん担当の女医。
李先生
体育会系の内科医。
※噂の横山先生は僕らの斑では担当にはなってなかったので,n.p.
前野先生
いつ見てもしんどそう。少し顔色が悪い。いい先生です。
ノイ
こうも先生(くるま団吉に似ているのでだんちゃん),藤野先生,荒木先生,土田先生,濱田先生(茶ぱつ先生)

病棟

殆どの患者さんは糖尿病。それ以外の症例があればレジデントに頼んで積極的に当たっていった方がよいでしょう。患者さんを持たされ問診,診察(バイタル,頭頚部,腹部,胸部,四肢,神経学的),検査(採血,血糖測定)などを行います。それをチェック表に記入していくという感じです。いろいろと項目があるのでこんなに見れるのかと思いますが,例えば黄疸という項目も黄疸を持ってない患者さんの眼瞼結膜を診て黄疸か否かを診断すればOKになるようなので,一回の診察で結構埋まります。採血は7:30からなので採血したければ自主的に行けばできる。またグループ内で練習するも良し。最初はどれもこれも先生がおらんと不安で不安でしょうがなかったが,そこそこ雰囲気になれてきたら,自分から色々やってみようと思うようになりました。でもあくまで学生,先走りと気負いは事故,誤解の元なのでその辺は注意しました。僕らは最低3例だったのですが,他の斑では5例というところもあったそうで,それはAttending physicianが誰になるかで変わってきます。またレジデントもがらっと違ってくるので注意。

CC

水曜日の16:30からきっかし1時間。学生は前に座らされ,始まる前に質問をされます。その日CCを担当する先生にどの疾患かを聞いておいて準備しておくと良いでしょう。

外来

基本的に外来での実習はありません。

時間

9:00〜17:00が基本ですが,あまり関係なく,採血をやりたければ7:30〜,レジデントが朝バイトでいなければ10:00〜にでも行こうか,てな感じです。上がりもその日毎にAttending physicianのまとめがありますが,これは変則的で16:00〜17:00というかんじです。水曜日のCCは〜17:30です。というわけで10:00〜16:30が多かったです。


皆の衆,ご機嫌いかがでしょうか? 2内です。2内は基本的には暇です。

学生は基本的には1年目の先生に付くのですが,1年目の先生が入局してすぐということもあってオラ達は2〜3年目の先生に付いています。どの科でも同じだと思いますが,若い先生はこき使われているので忙しく,あまり学生の相手はしてくれません。あとはまあ,先生の性格次第だと思いますが=B。2年目の先生で要注意なのはY山先生で,ほとんど相手をしてくれません。この先生に当たった人は=B。アーメン。他の先生はそこそこです。今年入った先生はみんな愛想がいい人ばかりなので後の方で2内に行く人は気分的には過ごしやすいでしょう。やらなあかんことは2週間の間に5人の患者さんの問診,診察所見を取ることと各種検査の見学,採血の練習ぐらいなので余った時間を無駄にしないように本を持っていくなりして暇対策をしていくことをおすすめいたします。


皆の衆,こんにちは。

オラも補助学生としてOSCEに携わりましたが,詳しいことは前のメールを見ていただくとしてオラは1の面談についてお知らせいたします。今回オラは津村先生の勅命を受け,ビデオ撮影の任務を遂行いたしました。面談の患者さん役はうちの学生ではない人がしていたのですが各部屋の撮影ということでオラは面談を見ることができました。撮影に忙しく(?)あまりちゃんと見れてませんが参考にして下され。

まず,患者さんは外にいてるので患者さんの名前を呼んで部屋に入ってもらいます。この時,自分でドアを開けに行き,患者さんを迎え入れるようにした方がいいでしょう。で,自己紹介→着席と続きます。こちらから「今日はどうされましたか?」と聞くと,患者さんは「おなかが痛いんです。」と言うので,後は具体的にどの辺か,いつからか,食後or食間,既往歴などお決まりの質問をしていきます。この時は患者さんの目を見てうなずいたりしながら聞いているということをアピールするといいでしょう。時間が余れば主訴の要約を患者さんに言ったりしている人もいました。患者さんの訴えを聞いて「たいへんですねぇ〜」とか言ってる人もいましたが,きゃなしわざとらしくなってしまうのでここぞという時(めっちゃ痛そうとかしんどそうな感じの時?)以外は連発しない方がいいでしょう。別にこれを言わないからといって減点されることはないと思います。(たぶん)やり方とかはこれまた福家氏のメールにあった通りメディでビデオを見たり,直前に家族や学生同士で練習するのもいいかもしれません。あと,他に気付いたこととして胸部診察の時に背中の聴診をするのにふつうは患者さんに後ろを向いてもらいますが,自分から患者さんの後ろにまわっている人もいました。採点役の先生によれば別にどちらでもいいとのことでした。

以上,あまり役には立てへんかもしれませんが,ご参考までに=B。


皆の衆,こん**は。昨日OSCEについてお知らせしましたが,今日オラ達は2内に行ってるということで津村先生とお話しする機会がありましたのでその内容をお知らせいたします。

患者さんと話をするときのお互いの距離は6回生の人は離れている人が多かったが,ある程度近い距離で話を聞かなければならないということです。(採点基準に入ると言ってた様な気がする)位置関係は前に見たビデオにあったとおり机の角をはさむのがBESTだそうです。また,自分が診察するときに行うこと(ex.聴診器を当てる,おなかを触る,叩く)を一つ一つ患者さんに説明しながら行う。昨日オラも書きましたが共感的態度を示すのに「大変ですねぇ〜」と言うのはここぞという時以外は不自然になり,場合によっては逆に「なめとんのか?」というように患者さんにとられてしまうこともあり得るので連発せん方がいいらしいです。

あと,OSCEとは直接関係ないですが,津村先生がおっしゃってた「いい医師になるのに注意した方がいいこと」ということを書きますと,

  1. 患者さんと相対するときは視線,位置関係,距離に注意する。
  2. 患者さんの言葉の裏を読む:例えば重症の患者さんが「人はなぜ死ぬんでしょうか?」と聞いてきたとき,それは単に生物学的な人間の死についての答えを求めているのではなく,別の何か(例えば死にたくないという訴えとか)を訴えたり,答えを求めたりしていることがあるので患者さんの訴えは注意して聞く。
  3. ボディーランゲージ:これは2.とも関連するが言葉だけでなく,患者さんが発している情報(ex.目つき,表情,話し方,しぐさ)を読みとって分析する。
  4. CureとCareの違い:医学はまだまだ無力でCureはできないことが多いが,患者さんに優しく接することでCareはできる。しかもそのCareがCureに対してきゃなし効果がある。これはある意味で宗教的な意味合いもある。

今日の話はだいたいこんなもんでした。で,これは吉川先生も授業の時におっしゃってましたが,患者さんに優しく接するということは裏を返せば医事訴訟になりにくいという意味合いもあるということです。(あくまでも2次的なもの)

いい医師になるために,患者さんとの接し方というものをこれを機会に自分なりにもう一度考えて,BSLで実践しながら身につけていきましょう。説教臭いことを書きましたがお許し下され。

第3内科

第三内科について現段階でわかっていることを書きます。

まず,学生は3グループに分かれます。学生一人につき,そのグループの1年目の研修医の先生と指導医の先生がつきます。そして,研修医の先生が診ている患者さんにつきます。が,ここで色々あるみたいで,僕は一人の患者さんにしてもらいましたが(研修医の先生がそうしてくれたので,荒川先生にばれたらやばいかも),岡本君は,二人以上もってるみたいです。その患者さんの診察(僕は結構適当というか,ルーチンワークになってしまって暇ですが)を毎日して,あと検査値をチェックして,入院カルテにPOS形式で書き込みます。荒川先生曰く,『研修医の先生より早く来て書き込め』だそうですが,8時に来る町田先生(研修医)よりも早く来る程酔狂ではないので,実際には先生が書き込む前に書き込むというのが現状です。そんでもって,これはグループ毎に多少違うと思いますが,荒川グループは,回診時に病室も前で,入院までの経過と現状を報告します。これは,必要十分事項を暗記して報告するもので,他科でもやってるとは思います。あと,たまに,そんなの知るかっ!ていう検査の正常値を訊かれることもあります。例えば肝細胞癌の患者さんなら,PIVKA IIの正常値とかを訊かれることもあります。各内視鏡検査・超音波検査・腹腔鏡検査はサボらずに見学した方がいいと思います。カルテを毎日書いてさえいれば,回診とまとめ以外はサボろうと思えばサボれますが。


3内はほんまに夏休みの続きといった感じでした。学生は研修医の先生に付き,その先生の持っている患者さんを1〜3人ほど当てられて,その患者さんの問診,診察,検査の見学などをしてカルテに書き,レポートは1人について書きます。ただ,担当患者さんが少ないのが荒川の哲ちゃんにバレると「もっと患者さんを紹介してもらえ!」と言われますが,別に怒られるわけでもなく,大丈夫だと思います。研修医も含めて先生方はみんな親切な方ばかりで,某産科にいるような奴はいませんでした。哲ちゃんも教育熱心でいい先生です。オラは真下「ましも」先生に付きましたが,さぼりたかったらさぼらしてくれますし,質問すると丁寧に教えて下さり,また患者さんにも親切なひじゃふにいい先生でした。他の人が付いた津村先生,河野先生,末包「すえかね」先生も親切な先生方です。あとは検査の見学ですが「まあ,適当に見といてや」って感じでした。

3内をまわるときはこっちから積極的にいけへんとほっとかれる(別に学生に無理にやらせんでもいいかって感じ)ので,実践的な勉強をしたい人はガンガン攻めていきましょう。ど〜でもいい人は適当にやってたらそのうち2週間たちます。


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